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“こども”の仕事で輝く!仕事レポート

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Vol.3 "こども"に本当の強さを教える仕事
2010年09月01日


ボクシングからキックボクシング、空手、総合格闘技(MMA)、柔術、古武術(護身術)、太極拳、ヨガに至るまで実に幅広いレッスンに、大人からこどもまでが生き生きと汗を流す。
そんなボクシング&スポーツジムBMC代表・吉沢陸さんに、こどもたちに格闘技を指導するお仕事について聞きました。

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逞しく自立した人間に育ってほしいと熱く語る吉沢さん

■こどもたちにどんな格闘技を教えておられるのですか?

BMCでは、誰もが気軽に格闘技を楽しめる場を提供しています。一般には格闘技ジムというとまだまだ敷居が高いようですが、ジムをもっと身近な運動の場として広めていきたいと考えているのです。こどもたち(キッズ・ジュニア)向けのレッスンにも力を入れておりまして、ジュニア空手、ジュニアキックボクシングを基本メニューとして提供しています。格闘技のイメージからか、男の子が多いように思われますが、実際は女の子も多く、特にキックボクシングは大半が女の子です。

■こどもたちの指導にあたって心がけておられることは?

私を含めてスタッフ達は全員、こどもたちに対するレッスンを通して日本の未来をつくっているという気持ちを持っています。肉体的に強くなる、あるいは精神的に強くなる、ということだけではなく、正しい考え方ができることをもっとも大切にして指導にあたっています。子どもの頃にこのジムで身につけた正しい考え方は、きっと将来の土台として残っていきます。すると当然正しい考え方に基づいて、社会の中で仕事をしてくれるようになります。正しい政治をしてくれる人になってくれたり、社会の中でのさまざまな役割をそれぞれが正しく果たしてくれるようになってくれる。そういうビジョンを常に描きながら指導に当たることを心がけています。

■格闘技だからこそ身につくものは?

格闘技は、勇気と生命力を養います。また、自信が膨らみ、自立心が強く養われるのも格闘技ならではでしょう。格闘技は中途半端な気持ちでも楽しめるようなものではありません。精神を集中して全力で打ち込むことが求められます。この日常にない厳しい環境にこどもたちが身を置くことに、格闘技が持つ大きな意義があります。こどもたちはつらさや苦しさを経験して心も体も強くなり、強くなるから自信がついて、自信がつくから声が大きくなって、挨拶もしっかりできる子になります。現代社会は、こどもたちが自信をつける機会がたいへん少なくなっています。格闘技という厳しい環境は、こどもたちが自分自身を高め、自信を持った自立した大人に育っていくことができる絶好の環境であると考えています。

■自信をつける機会が大変少なくなっているということですが、具体的には?

学校教育の中でもそうですが、もっと身近な家庭教育でもこどもが自信をつける機会が奪われているように思います。まさか親がわが子を何もできない人間にわざわざ仕向けていっているわけではないのでしょうが、ペットボトルも親が蓋を開けてあげてからこどもに渡すとか、服を親が手を出して着させるとか、なにより親自身が挨拶しない(できない)とか...。こどもの将来に対する親の危機感がとても希薄であると感じます。そんな育ち方をして挨拶もできないまま自分で何もしないことが当たり前になっていくと、こどもの将来に何が待っているでしょうか。

■ ご自身が格闘技を身につけていったプロセスや学びはどんなものだったのですか?

フィットネスのインストラクタとして働きながらキックボクシングほかさまざまな格闘技を続けていました。タイ、オーストラリア、アメリカなど世界で格闘技を学ぶ過程で、多くの一流選手と接する機会を持つことができました。そこで発見したことが2つあります。一つは、世界で一流になる人間というのは、夢と目標を別々にしていないということです。彼らは夢を持った瞬間に、目標を期限付きで設定する習慣を持っています。さらにはその目標を達成して喜びに変わる瞬間のイメージすら夢を持った瞬間にできているのです。もう一つは、タイムマネジメント(時間の使い方)がすごくうまい。彼らは設定した目標に対して、その達成期限まで日単位でやるべきことを考え、時間単位で実行することができます。この2つは最大の学びだったですね。

■なるほど、その2つのことは仕事にも共通するように思います。

その通りです。世界チャンピオンと同じ素質を持っていても一流になれない人は、夢、目標、計画、実行という4つのうち実行の部分だけをしている場合が多いです。「夢、目標、計画、実行を一体化する考え方」と、実行するときには「実行することしか考えられない考え方」の違いだけが、一流と二流を分けるのです。こどもたちには将来一流の仕事をしてほしい。だから私は、この「考え方」の差を伝えていきたいのです。

■日々の指導の中で、こどもたちの成長をどのようなときに感じますか?

ジムでは後ろ向きな言葉は禁止です。たとえば「できない」とか「今は無理」とかいう言葉ですね。逆に「今すぐにやる」「ぜったい今できる」という感覚を持って取り組むことを徹底しています。すると、本当にできるのです。このことに疑心暗鬼であったあるお母さんも、こどもが目の前で三点倒立ができた瞬間「先生が言うとおり、真剣に次にぜったいやると思ったら本当にできた!」と輝く笑顔を見た瞬間、納得されました。。

■最後に、子どもに関わる仕事を志す高校生に応援メッセージをお願いします。

こどもたちの成長を妨げる敵は、大人たちの固定概念です。たとえば倒立からブリッジをしたり、倒立歩きをしたりするのは小学生から...という固定概念。私たちがそのこだわりを捨てて3歳児にさせてみると、15人中3人がすぐできて、ほどなく全員ができるようになりました。我々大人が固定概念を持たなければ、できなかったことができるようになることはこどもたちの日常であり、やればやるだけ成長していくものです。「伝統を守ることと現状維持とは紙一重」。私はこのことをこどもたちから教わりました。いつだってこどもは天才です。こどもたちの未来を支えていく仕事に誇りを持って、がんばってください!

working_100901.jpg BMC→ホームページへ
http://bmc2007.com/

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