Vol.7 「お菓子作り」は子どもたちの笑顔をつくる「魔法」!
2011年01月05日
子どもたちが、自分で作ったお菓子を、家族と一緒に分かち合う。
たちまち、これ以上ない笑顔に包まれる...。食べる、作る、贈る...。
そのすべての瞬間に笑顔をつくることができるお菓子づくりには、「魔法」のような力があるようだ。
奈良県生駒市で「Rina Horii Sweets School」を開いておられる堀井理奈さんにお聞きした。
Rina Horii Sweets School →PCホームページへ
■「お菓子作り」「イタリア料理」がご専門ということですが、どのようにして学んでこられたのでしょうか?
短大を出てから、わかばね調理専門学校で全国料理技術検定協会料理技術上級を取得しました。
その後、日本イタリア料理協会イタリア料理研究家1級認定試験に合格。
念願の製菓衛生士の国家資格も取得しました。
イタリア料理に関してはもともと大好きで、学校でも相当な数のレシピを習得しましたが、イタリアに何度も足を運びワインやイタリアの風土のことなども深く学んできました。
お菓子作りもいくつかの製菓学校に通って学ぶだけはでなく、奈良ではかなり有名なお菓子屋さんで5年以上修行させていただき、厳しいプロの世界で、とても貴重な体験をさせていただきました。
■2008年12月より、自宅にてお菓子教室「Felice Rina Cooking」を開いておられますが、こちらはどのようなきっかけでおはじめになられたのですか?
自分はお菓子が好きだな。いつかは教室をしたいな...。そんな想いはずっと持っていました。
そしてその想いを現実にすることができるようになり、人に対してレッスンするようになったのです。
心を込めて、時間をかけて、愛情を注いだお菓子がオーブンの中でいい香りをたてはじめる。
それを待っている時間というものは、とても幸せで贅沢な時間です。
そして何より、できあがったお菓子を大切な人達と食べると自然に笑顔が生まれ、心が豊かに満たされます。
そんな時間を共有することが大好きだから、いまこの教室があるのだと思います。
■中でも子ども対象の「お菓子教室」は大評判だとお聞きしました。
実際にレッスンをしていると、あらためて自分はこどもが好きなんだということに気づきました。
また、私自身、いま2人の子どもを育てています。
子どもたちにママが働いている姿を見せておきたいという気持ちもありましたので、子ども対象のお菓子教室を始めました。
子どもたちってほんとうにすばらしいですよ。
いつでも笑っているんです。
それと、大人にはない発想があります。
たとえば計量でも、300グラム計るのに、大人は分業なんてしませんでしょう。
子どもたちは、「3人で100グラムずつはかろう!」といって、眼をきらきらさせて仲良く計り始めるんです。
そんな子どもたちのすばらしさに触れることができるので、毎日とても楽しいです。
■なるほど。楽しむだけでなく、お友達と協力することなど、学ぶことも多いのですね。
「自分たちでやるんだ」「私にもできた」という達成感や充実感は、子どもの成長を力強くうながします。
グループで協力して作りあげる過程にも、さまざまな学びが潜んでいます。
できあがったケーキを5人で食べるとき、どう分けたらいいか。
どうやったら5等分できるか、子どもたちは一生懸命考えます。
お家の人に持って帰ってあげよう、ということで箱に入れて、お店で買ってきたようにきれいにラッピングしてお持ち帰りするのですが、そこにも、実に多くの学びがあります。
また、「お菓子作り」は、食べ物についてや、環境について、様々な体験を通して学ぶ機会でもあるのです。
「このお菓子は何から出来ているか?」ということを知り、単に作るだけでなく、準備やあと片付けまでを「ひとつの作業」としてとらえ、そのすべてが自然に楽しく身につく、とても有意義な機会だと思っています。
■お母さんと一緒にお菓子作りをするというクラスもあるのですよね。
親子対象の教室は、お子さんが2歳からOKです。
(クッキーの)型を抜くところだけとか、クリームをしぼるところだけとか、卵を塗るところだけとか、お母さんと一緒に作り上げることに参加することで、親子ともに幸せに満ちた時間を過ごしていただけます。
お子さんの年齢、発達段階に応じてできるだけ子ども主体の進め方を心がけていて、「大好きなお菓子を通じて、手作りの楽しさ、食の大切さをとても自然に教えることができる」というお言葉をよくちょうだいします。
また、日々の暮らしの中で気負わず、手に入りやすい材料、道具、おうちのキッチンで気楽にお菓子とつながっていただけるように心がけています。
■すばらしいですね。「お菓子作り」がまったく初めての大人でもレッスンしていただけるのですか?
「一度もお菓子を作った事がないけれど挑戦してみたい」。そんな方はたくさんいらっしゃいますよ。
お菓子作りがまったく初めての方でいきなり教室に入るのが抵抗のある方に、お手軽に取り組めるファーストレッスンクラスを設けています。ファーストレッスンといっても出来上がるお菓子は本格的。最高においしいですよ。
■これからの夢をお聞かせいただけますか?
この教室では、一般的によく知られるお菓子から、オリジナルのお菓子のおいしい配合、正しい作り方、製菓器具の使い方など、基礎から丁寧にレッスンしています。
子どもも大人も、お菓子が大好きな方、お菓子作りに少しでも興味がおありの方に、お家に遊びにいらっしゃる気分でお越しいただき、大きな輪を広げて行ければと願っています。
また、「楽天」にお店を出してネット販売も始めました。
そこでは、私の大好きなものを、私がつくった手作りのナンタケットバスケットや焼き菓子などをおしゃれなラッピングを含めてご提供しています。よりたくさんのかたに、おいしいお菓子を楽しんでいただきたいと思っています。
Rina's style(楽天SHOP)→ホームページへ
■「子どもたちの笑顔をつくる」仕事を志している人たちへのアドバイスをお願いします。
振り返って見ますと、私は高校生当時や短大時代、なにも考えてなかったような気がしますので、お役に立てそうなことは言えません(笑)。
ただ一つ思いますのは、夢にチャレンジするのは何歳とか関係なく、何歳ででも実現可能だということです。
最初はお菓子屋さんのアルバイトで、きらきらと輝くショーケース見ているだけで楽しかった私が、とても朝が早く重労働で、決して華やかなだけの仕事ではないパティシエの現場を5年以上も楽しく続けられたのは、やはりいつか自分がプロとしてお菓子作りをやってみたいという夢があったからだと思います。
自分自身の夢を大切に、いまできることをやってみる。
そんな姿勢で将来に向かっていってほしいと思います。



